ペン改造全般 |
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ペン改造全般 ├基本的な改造パターン ├改造の小技 │ └チップ重量比較 |
基本的な改造パターン |
リフィル反転 |
リフィル反転は主にキャップ式ボールペンのボディー(ペン尻)に施される改造パターンのひとつで、名前の通りリフィルを前後反対にすること 改造の種類などにもよるが、チップが露出するタイプのペンのリフィルをそのままの方向で改造すると、回している最中にペン先が何かに触れ、インクが付いたりする場合がある それ以外にも、ペン先にグリップや口金を装着するとペン先が隠れ、ワンアクションに筆記が出来なくなるが、リフィルを反転させることにより、ペン尻に装着したキャップを取り外すだけで容易に筆記を可能とする場合も少なくない 更には、チップの方向を変えることによって微妙な重量バランスの調整も行える それらの利点があるリフィルの反転の方法をPentel USA製のRSVPを例にして説明する ![]() ・リフィルが通常の方向を向いている状態のRSVPこれのペン尻を外し、分解する ![]() ・ペン尻を外し、ペン尻からリフィルを外す。加工を施すのはペン尻のみ ![]() ・使用する道具は千枚通し。チップの径を計り、ハンドドリル等を使用してもよい ![]() ・上方向からペン尻中央に穴を開ける.まずはある程度小さめな穴を開ける。この際あまり力を入れすぎて床にまで穴を開けないように注意する。下敷きのようなものを敷く位のが無難。さらに斜めにならないよう、真っ直ぐ穴を開けるように心がけておくとよいかと思われる ・自信があるならこの工程は飛ばしてもかまわない ![]() ・ひとつ上の工程で空けた穴をガイドにし、今度は下側から千枚通しで穴を開ける。 ・穴の大きさが大きすぎるとリフィルの安定が悪くなるので何度かチップを穴に通し、多少きついくらいになるまで少しづつ穴を開けるのが妥当かと思われる ![]() ・こちらが穴を開けた状態のペン尻 ![]() ・空けた穴にチップを通す。余り無理矢理入れようとするとインクが漏れる場合があるので、余りにも硬い場合は穴のサイズを見直した方がよい ![]() その状態のままペン尻をボディーに装着すれば終了 |
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△最上部へ |
軸抜き |
軸抜きはサインペン等のインク軸を抜き取り、軽量化及びインク漏れを防ぐ等の効果がある。抜いたインク軸をそのまま放置しておくとインクが乾いて使用が不可能になったりする場合があるので、インク軸を抜く際は予めインクを使い切ったり何らかの方法で保存することを推奨する ![]() ・ラッションを例に説明する。ラッションは単頭のサインペンだが、今回はペン先、ペン尻両方を外してインク軸を取り出す ![]() ・使用するものはカッターと鋏。他の道具での代用や、素手でも可能 ![]() ・ペン尻から。ペン尻とボディーの間にカッターの歯を差し込み、前後に動かして梃子の原理でペン尻とボディーの隙間を空ける ![]() ・上の段階で広げた隙間に鋏の先端を入れ、横に引いてペン尻を外す ![]() ・ペン尻を外した状態。この状態でもペンを逆さにして何かに繰り返し叩きつけたりすればインク軸が落ちてくることもあるが、今回はペン先も外す ![]() ・ペン先もペン尻と同様の手順で外す ![]() ・ペン先の方からリフィルなどを入れ、インク軸を押し出す。インク軸はフィルムのようなものにインクの含まれた布のようなものが入っているので、端の方を押すようにすると良い ・余り鋭いものを入れるとインク軸に刺さってしまうので注意する ![]() ・必要に応じてペン尻、ペン先を取り付ける。 |
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△最上部へ |
双頭 |
単頭、または双頭だがそれぞれキャップの形状が異なるペンを同じ形状のキャップ(主にサイズが大きい方のキャップ)をボディー両端に装着し、双頭にする改造は左右対称の改造ペンの大半に見られる。オーソドックスであり、効果的な改造とも言えるだろう ![]() ・例に使用するのはPentel製の慶弔サインペン。黒い大きい方のキャップが大キャップ、小さい灰色の方が小キャップと呼ばれる。今回はオーソドックスに大キャップ双頭にする ![]() ・片方の慶弔サインペンから大キャップを取り外し、もう一方の慶弔サインペンの小キャップを取り外す ・慶弔サインペンの場合、小キャップ側に大キャップをはめようとすると少々抜けやすくなるのでセロハンテープを適量貼り付け、太さの調節を行う ![]() ・念のため後から取り付けたほうのキャップが簡単に外れないことを確認する。 |
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△最上部へ |
インサート |
ペンにインサートを入れることによって、ペンを見る者に与えるイメージを大きく変化させることができ、さらにグリップ等による配色変更よりも遥かに簡単である。ペンの配色は使用するペンのカラーバリエーションに規制され、何らかの方法で着色等をしない限りは無論限界が存在する。 しかし、インサートは無限のバリエーションが存在し、一度入れた後の交換も基本的には簡単である インサートには中心線という、ペンの重心を回しながら把握することが出来るよう、1本、または複数の線が引かれているものもある ![]() ・例に使用するのはRSVP MXと中央線入りのインサート。最初から中心線が重心に位置している物であればそのまま入れればよいのだが、中心線の位置がずれている物を使用し、インサートの位置を合わせる方法も含め、説明する。 中心線が重心に合ってない場合、インサートは入れたときよりも若干前後長めにしておく ![]() ・指やペンなどの上にインサートを入れるペンをのせ、重心に目印をつける。インサートを入れると多少重量バランスが変わる場合があるので出来ればインサートを入れた状態が好ましい ![]() ・重心とインサートを照らし合わせ、インサートの入る部分の端のあまった部分を切断し、ペンに入れた時に丁度になるよう調整する ![]() ・インサートをリフィルなどに巻きつける。余り強く巻くとペンに入れた時に安定しなくなったり見栄えが悪くなるので多少きつい位が丁度よいかと思われる ![]() ・インサートをペンに挿入する。取り出したい場合はピンセットなどを使用すると楽 ![]() ・ペンを組み立て、重心と中心線の位置を調整する |
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△最上部へ |
改造の小技 |
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シール裏のノリの処理 |
ペンやメーカーによって、ペンに張ってある値段やバーコードの付いたシールの種類は異なり、剥がしやすいものや剥がしにくいもの、剥がした後にペンにノリが付着しやすいものなどが存在する ここではそこそこに剥がしづらく、シールのノリがペンに付着しやすいPentel USA製のRSVPを例にして説明をする ![]() ・こちらがRSVPのキャップ。バーコードなどが書かれたかなり大き目のシールが張られている ![]() ・爪などで端の方から剥がす ![]() ・剥がし方によるが、大抵の場合上の画像のようにかなりの量のノリが付着する ・水洗いや消しゴムでノリを除去することも可能だが、最も容易で楽と管理者が考える方法はセロハンテープを使用し、ノリを除去する方法 ![]() ・セロハンテープをノリの付いている部分にある程度強く押し付けて貼り付け、テープを剥がす ・セロハンテープの粘着力の関係で、ノリはセロハンテープの方に付着する ![]() ・複数回繰り返すと、ノリが綺麗にはがれる ・後はセロハンテープを捨てるだけなので後処理も楽 |
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△最上部へ |
印字の簡単な消し方 |
ペンの印字や印刷を消す方法としては除光液を使用することが最も有名 消しゴムで擦り、印字を消す方法や、元も簡単な長時間回して印字を消す、と言う方法も存在するが、ここではそれらとは別の方法を、KUSTUWA製のMiffy&Melanieぬりえペンを例に説明する ![]() ・慶弔系白ボディーとして有名なMiffy&Melanieぬりえペンだが、基本的に印字は消して使用されることが大半 ![]() ・使用するものは複数回に折った紙。今回は安価なコピー用紙を使用 ・方法としては紙をペンに強く擦り付けて印字を剥がすという方法。爪などで行ってもよいが、今回はペーパーナイフを使用する ![]() ・ペーパーナイフ等を紙の折り目に入れ、印字が取れるまで擦る ![]() ・必要があれば一部の印字のみを消すことも可能 ・あまり強固な印刷をされているペンではこの方法で印字を取るのは困難だが、Miffy&MelanieぬりえペンやRSVPでは簡単に印字を取れることが確認できた。除光液を使用する前に一度試してみてはいかがだろうか |
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△最上部へ |
Hybrid Fine系列のグリップの外し方 |
グリップを外しづらいペンは複数ある。その中で、外し方によってはグリップを外しやすくなるのがHybrid Fine(以下HF)やHybrid gel gripなどだ。 これらのペンはグリップとグリップの前のプラスチックの段差はそれほどでもないが、ノリのようなものでグリップとボディーを貼り付けてある関係で、グリップが外しづらくなっている。 ![]() ・HFグリップは主にRSVP MX等の改造に使用される ![]() ・使用する道具は千枚通し。余り先が尖っているものだとグリップに穴を空けてしまう確立が高いのである程度先が丸くなっているものがあればそれを使うのが好ましい ・作業を行ううえでチップと口金は邪魔になるので予め外しておく ![]() ・ペン先のグリップとボディーの隙間を爪などで開き、そこから千枚通しをボディーの1/3から1/2前後の所まで差し込み、そのままグリップとボディーの隙間を一周させる。 これにより、グリップを多少伸ばすのと、グリップとボディーの間のノリを剥がすことが出来る。グリップが摩擦で斜めにずれるので直しながらのほうが無難 ![]() ・同様にグリップ後方からも千枚通しを差し込み、一周させる ![]() ・グリップの後方を爪等で押すと比較的すんなりグリップがずれる。かなり硬い場合は再度前記した作業を行った方が良い ・そのままグリップを手で、もしくはタオル等に巻きつけて引っ張る ![]() ・千枚通しでグリップに穴を開けてしまうことも考えられるが、十分注意して差し込めば損傷を与えずにグリップを取り外せる |
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